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泉美木蘭
2024.1.11 18:23

インフルエンザにかかっていた

先週末におでこが火を吹いて39.5度の高熱を出し、すっかり寝込んでいた。
福岡、インフルエンザの警報が出てるんですよね。
熱が下がったあとも、咳がひどく、なかなか食事もとれなかったので栄養不足でふらふらしていた。
ようやく昨日の晩ご飯で、子どもの1食分ぐらいは食べられるようになったところ。

横になっている間、ネットフリックスやアマゾンでいろんな映画を見ていたけど、昔の映画は1つ1つのシーンが長すぎるように感じるし、最近の映画は展開が早すぎて、健康でないと見るのが大変だなと感じたりした。

去年、映画館で「ミッションインポッシブル」を字幕で観たけれど、がんばって字幕を追っても理解しきれずに進むところがあって、しんどかった。
疲れてしまうから続編は吹き替えで観ると思う。

うちの相方が映画の日本語字幕の世界について論文を書いたことがある人で、いつだか戸田奈津子のすごさを力説していたことがあった。
セリフをそのまま翻訳すると、画面が文字だらけになってしまうので、字幕は、瞬間的に読み取りつつ物語を理解していけるように、ほんの数文字の日本的表現に要約していく作業になる。
もはや俳句の達人のような世界らしい。


英語だけでなく、日本語の文学的表現にも長けていないと、やれない仕事だと思う。
日本語には漢字やひらがな、カタカナがあり、発音そのままの文字でなくても表現できることがたくさんあるというのも大きいところだ。

耳の不自由な人に対してもやさしい。

でも、画面上に表示する文字数は、もっともっと減らさなければ、人々がついていけなくなっているらしい。
一方で、作品のほうは展開がすごく早くなり、説明的なセリフも多い。
そもそも全体の国語力が落ちてきているから、文字が読めても意味が理解できていないという人も増えていそうだ。
日本語字幕の限界がありそう。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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